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子宮内膜症

■ 子宮内膜症とは
 子宮内膜は子宮の内側を覆っている粘膜のことで、受精卵が着床・発育する場所なので、「赤ちゃんのベッド」と呼ばれることもあります。子宮内膜は月経周期に伴ってだんだん厚みが増していき、妊娠しなかった時ははがれ落ち、体外に排出されて月経が起こります。
 この子宮内膜にとてもよく似た組織が、子宮以外の身体のさまざまな場所(卵巣、腹膜、直腸、膀胱、など)に発生し、そこで活動、増殖してしまうのが子宮内膜症です。

 子宮内膜という細胞は2つの女性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)の作用で変化しますので、子宮以外で発生した組織も同様の変化を起こし、月経のたびに出血したり、痛みや熱を発し、いわゆる炎症状態を起こします。この出血には出口が無く、体外に排出さないので、血液は固まりとなって残ります。やがて大きく成長したり、周囲に癒着して様々な障害を起こすようになります。
 子宮内膜症が発生しやすい場所は骨盤に守られている下腹部の内部で、腹膜や臓器の表面(卵巣や子宮、ダグラス窩、腸や直腸など)、卵巣の内部、子宮の筋肉層、腹膜表面から少し内部などです。まれに肺やおへそなどにも発生します。
 卵巣に出来たものを卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)、子宮内膜症が子宮筋層内に侵入して出血し子宮全体が腫れるものを子宮腺筋症と言います。

 子宮内膜症の患者数は多く、年間12万人以上の方が診察を受けています。子宮内膜症は10代後半から発生する可能性があり、今のところ閉経まで完治することはないと言われています。
 

■ 子宮内膜症の主な症状
 「月経痛・骨盤痛(月経時以外の下腹部や腰の痛み)・不妊」が子宮内膜症の3大症状です。
 子宮内膜症の人の約9割が月経時に強い痛みを訴え、月経時以外でも約7割の人が痛みを感じています。痛みのある期間は、2~3日で治るという人から、何週間も続くという人もいます。痛みの程度は、坐薬などの鎮痛剤を使っても効かない人も多いようで、約7割の人が子宮内膜症による痛みで基本的生活が出来ず、寝込む日があるとの統計結果が出ています。その反面、子宮内膜症が進行し、癒着が進んでいても全く痛みがないという人もいます。
 下腹部の強い痛みは腰痛を伴うことが多く、また、癒着も腰痛に関係しています。
そのほか性交痛、排便痛は子宮内膜症が無くても起こりますが、子宮内膜症の方には特に多く見られます。また、月経時の血液量が多くなったり、レバーのような凝血が混じる過多月経も子宮内膜症では多く伴います。

 不妊と子宮内膜症の関係は難しく、原因結果ははっきりしていません。しかし、子宮内膜症の癒着のため、卵巣と卵管の動きが低下して不妊になることはわかっています。
 

■ 子宮内膜症の原因

 子宮内膜症の原因ははっきりとはわかっておらず、幾つかの説があります。

・移植説(月経逆流説)
 月経のときの血液は、膣から外に出るばかりでなく、少量が卵管を逆流しておなかのなかにも入ります。このときの月経血のなかに、子宮からはがれた内膜が混ざっており、それがどこかにくっついて増えるため子宮内膜症になる、という説です。

・腹膜化生説(胎性体腔上皮化生説)
 もともとおなかのなかに子宮内膜と似たものがあり、それがなんらかの刺激を受けて増殖するため子宮内膜症になる、という説です。

 そのほかダイオキシンの影響、免疫システムが子宮内膜症に関与しているとの説もあります。

 また最近では、女性の約90%以上はすでに子宮内膜症予備状態が起こっていて、通常は生体調節システム(免疫系、内分泌系、脳神経系)のおかげでそれ以上進まないように守られているのですが、中にはそのシステムが部分的にうまく働かない女性たちがいて、子宮内膜症へと進んでしまうという研究報告もなされています。
 

■ 子宮内膜症の治療

◇対処療法
 子宮内膜症による痛みが強く日常生活に支障をきたす場合、鎮痛剤などを用います。
 そのほか、抗うつ剤、安定剤も使われることがあります。

◇薬物療法
 卵胞ホルモンの分泌や働きを抑えるホルモン剤を使い、月経を一時的に止めて子宮内膜症の病巣を小さくします。体を閉経と同じ状態にする方法(偽閉経療法といいます)と、妊娠に近い状態にするピルを服用する方法(偽妊娠方法)の2つがあります。薬の休止期間中に妊娠を目指すことも出来ます。

◇手術療法
  再発を繰り返す場合や子宮内膜症の病状が進行している場合に行われます。
保存的手術と根治的手術があり、保存的手術は、病巣部だけを取り除いて癒着をはがし、子宮や卵巣を残すもので、出産を望む人におこないます。病状がかなりひどい場合は、出産を望まない人には、卵巣や子宮を摘出する根治的手術がありますが、卵巣を摘出すると、更年期症状が出やすくなり、ホルモン補充療法を行うこともあります。

 子宮内膜症の治療は病気の状態、症状の程度、妊娠を望むかどうかなどを考慮して、その人に一番合った治療法で行う必要があります。

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