プチ更年期”は本当にあるの??
「プチ更年期なのでは?」と心配する女性が増えています。
テレビや雑誌で特集が組まれることも増え、体の不調に 悩む女性の中には不安に陥る人が多いのです。
実は本当の更年期とはメカニズムが異なるのですが、素人には見分けがつきません。
それぞれの違いとは何なのでしょうか?
<<プチ更年期と本当の更年期障害の違い>>
「月経の量が減ってきた。閉経の兆しか」と悩みを持つ30代後半の女性が少なくありません。
「体は冷えているのに顔だけがほてることがある」
「月経が2ヵ月に1度のことも」
そして皆が思うのは「これ、プチ更年期かな?」
「プチ更年期」については、2002年ごろから雑誌やテレビで特集が組まれるようになりました。
更年期のように月経周期が乱れたり無月経になったりするほか、顔のほてりや疲れやすさ、うつ症状、冷えなどが20~30代で起こることを総称します。
本当の更年期障害とは、卵巣に機能が衰え、卵巣が分泌する女性ホルモンが減ることで起こります。
女性ホルモンは健康を守る潤滑油の役割を果たします。
しかし卵巣機能には寿命があり、思春期で働き始め、閉経年齢であす50歳前後に役目を終えます。
更年期障害は閉経をはさみ45~55歳あたりに起こる人が多いです。
<<原因はストレス?ダイエット?人間関係?>>
では「プチ更年期」と呼ばれるような、更年期障害に似た症状がなぜ20代や30代の人に出るのでしょうか。
原因は卵巣ではなく、脳にあります。
ほとんどの場合、卵巣はまだ機能を果たせますが、卵巣に女性ホルモンを出せと命令する脳(視床下部や脳下垂体)の機能がおかしくなり、女性ホルモン分泌が乱れるのです。
主な原因はストレスと、ダイエットによる栄養異常や過度の運動です。脳の該当部分はストレスの影響を受けやすく、他人から見ればささいな出来事でも原因になりえます。職場の人間関係や義父母との不仲、ペットの死、子供の反抗期なども引き金になりえるのです。
<<生理不順がバロメーター>>
プチ更年期は、まず生理不順から始まります。
月経の周期は短くなり、次に周期が長くなったり短くなったりします。正常とされるのは25日から38日です。
毎日ぴったり同じ周期でなくても前後6日位のぶれなら異常ではないです。
無月経が3ヵ月続くなら婦人科を受診しましょう。
血液検査をすれば、本当の更年期かどうでないかが分かります。
<<もっと深刻なこと>>
女性にとってより深刻なのは、40歳未満で本当の更年期を迎える「早期閉経」である場合です。
アメリカの調査では40歳未満で閉経する女性は100人に1人、川崎市在住の女性対象の調査では200人に1人いるという結果がでました。
早期閉経の予防はできないが、ストレスによる更年期に似た症状であれば、予防策はあります。
それは「食事、リラックス、適度な運動、睡眠」の4つです。
基本は乱れてしまった体の恒常性を取り戻すこと。
決まった時間に寝起きする、食事をとる、アロマテラピーやストレッチなど自分なりにリラックスする方法を実践しましょう。
(日本経済新聞10/7付記事より抜粋)
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